2007年08月18日
トリーター:岩崎

水分補給はだいじょうぶですか?

みなさんこんにちは、海獣類担当のえのすいトリーター岩崎です。
8月1日に梅雨明けしてから連日の猛暑で、夏ばてぎみの方も多いのではないでしょうか?軽い熱中症を体験された方もおられるかも知れません。
暑いと体温調節のため大量の汗をかきますので、そのまま放置していると体内の水分とミネラルがどんどん失われていきます。
体内の水分が極端に失われると血液の流れが悪くなって頭痛や動悸息切れを起こし、場合によっては意識を失ってしまうこともあります。流す汗もなくなりますので体温調整ができず、体温もどんどん上昇してしまいます。これがいわゆる熱中症です。
熱中症の予防にはこまめな水分補給が有効です。のどが渇いた時にはすでに軽く脱水してしまっているので、喉の渇きを感じる前に水分補給することが理想的であるそうです。

ところで暑い最中ですが、海の動物たちはどのように水分補給をしていると思いますか?
海ですから周りには水がたくさんあります。でも海水ですから塩分が濃過ぎてそのまま飲むわけにはいきません。実は餌として食べている魚から水分を補給しているのです。魚には約 70%の水分が含まれています。おとなのバンドウイルカで毎日約 15kgの魚を食べていますので、魚に含まれる 10リットルくらいの水分を補給することができるわけです。
ペンギンやアザラシ、アシカなども海水を飲むことはありません。すべて餌の魚から水分補給をしています。
海で遭難した人が、釣り上げた魚を生で食べることで脱水せずに生き延びることができたといった実話もあります。
普通に生活しているわたしたちは生の魚をたくさん食べるわけにいきませんので、何か他の飲み物で水分を補給しなければなりませんが、わたしがおすすめしたいのが昔ながらの「麦茶」です。
意外と知られていないのですが、麦茶にはとミネラルが豊富に含まれています。また、カフェインが含まれていないのでたくさん飲んでも胃を荒らすことがありません。
炎天下のショーステージではかなりの水分が失われますので、わたしは毎日 2リットルくらいの麦茶を飲んで熱中症を予防しています。

まだまだ残暑が続きますのでみなさんも体に気をつけて、残り少ない夏を楽しんでください。
イルカショースタジアムで海の動物たちと共にみなさんをお待ちしています。

イルカショースタジアム

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