夏休みもそろそろ終わりですね。みなさんこの夏は海や川へ泳ぎに行きましたでしょうか？ 私は生き物採集で何度か行きましたよ（家族は家に置いて・・・ ）。涼しくて夏の醍醐味ですね。

ところで、普段は海中にいる生物には、わざわざ川の中に入ってくるものがいます。海水浴ならぬ「淡水浴」です。
海から川へ移動する場合、魚やカニなどは塩分の差を克服しなくてはなりません。細かい仕組みは省きますが、一部の生物のみが行なえる特権といえそうです。

「淡水浴」の目的はいろいろですが、川の上から流れてくる餌を食べに行ったり、淡水に弱い敵が攻めてこないところへ非難したり、体に付いた寄生虫を落としにいったりと、けっこう良いことが満載です。
当館で展示している生物では、コトヒキ、コショウダイ、ギンガメアジ、クロダイなどがよく川の中へと入っていきます。生物の海から川への移動は、暖かい地方、暑い時期の方がなされやすく、関東地方ではこの時期が盛期です。
この時期の河口での採集は思いがけない生物が採れたりするのでとても楽しいですね。