2007年09月04日
トリーター:植田

江の島の海岸動物

きょうは、ニュースネタではなく、私共のあまり表に出てこない活動について紹介したいと思います。

実は、今月の 19~ 20日にかけて、北海道の小樽市にある小樽水族館が開催館となって、水族館技術者研究会が開催されます。この研究会は、社団法人日本動物園水族館協会に加盟する 70館ほどの水族館の展示・飼育現場職員が集まって、毎年 1回開催される、日頃の研究活動の成果を発表し合う研究集会です。
今年当館からも発表を予定していますが、その内容を簡単に紹介します。
当館では、今年の 5月~ 6月に何回か江の島島内に出かけて、島の海岸に生息する潮間帯の動物について、どのような種類が見られるかを調べました。
その結果全部で 183種の動物の生息が確認されました。
種類が多かったのは、巻貝や二枚貝のグループである軟体動物、エビ、ヤドカリ、カニたちに代表される節足動物、それにゴカイの仲間たちが所属する環形動物といったところで、ヒトデ・ウニ・ナマコの棘皮動物や、イソギンチャクたちの刺胞動物なども見られました。

これら多彩な動物たちの住む江の島の海岸ですが、この知見を研究会で報告するとともに、今後の当館の展示活動にも分かったことを盛り込んでいきたいと考えています。

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