2007年09月18日
トリーター:神応

イガグリ

残暑でとても暑い日が続いていますね。
ニュースでは、秋の味覚「栗」の収穫が始まったと紹介されていました。栗の外側、トゲがついたままの栗を「いがぐり」といいますよね。実は海の中にもイガグリと付く名前の生き物がいます。
それはイガグリガニです。
イガグリガニは関東から九州までの沿岸に分布し、水深 200~ 600mほどの深海で見られます。
砂泥底域で底生動物や魚などを食べていて、甲長 13cmほどで背甲は丸く、淡いオレンジ色をしています。
名前の通り、全身が短く鋭いトゲで覆われているのが特徴です。手のひらに載せると手が痛くなるぐらい鋭いトゲです。
おもに、カニ籠漁で捕獲されていますが、体が小さく身の量も少ないことから、一般に食用として流通することはあまりないようです。
でも漁師さんたちは食べています。

“えのすい”では深海コーナーで展示飼育しています。ぜひご覧ください。

イガグリガニイガグリガニ

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

RSS