2007年09月23日
トリーター:佐藤

私は貝に・・・

「どうしても生まれ代わらなければならないのなら・・・ いっそ深い海の底の貝にでも・・・ そうだ、貝がいい、貝だったら、深い海の底の岩にへばりついているから、何の心配もありません。」
という有名なセリフがありましたが、現在の深海はかなり賑やかになっているようですね。

たまにはゆっくり過ごしたいきょうこの頃、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?こんにちは、えのすいトリーターの佐藤です。

先日、相模湾大水槽にイワシが補充されました。イワシがやってきた日、相模湾大水槽の中では大騒ぎになっています。運がよければみなさんもそんなシーンに出会えるかもしれませんね。ですから何度も足を運んでください。

魚へんに弱いと書いて「鰯(イワシ)」と昔から呼ばれるほどですから、大きな群れを作って水槽の中を元気よく泳ぎ回っていてとしても、徐々にその数が減っていきます。
群れのサイズが小さくなればなるほど、他の魚たちから狙われる危険性が増すような傾向が、この相模湾大水槽では見られます。この他、さまざまな理由から数か月に一度イワシを補充しています。

大きな群れを作って外敵から身を守っていることが良く知られているイワシですが、実は他にも身を守るための手段があります。
それは「色」です。
イワシだけでなく、水面近くを泳ぐ魚たちに多く見られるのですが、体色に特徴があります。
それは背側が濃い色(黒・紺・緑など)、腹側が薄い色(白・銀など)になり、濃淡のグラデーションになっていることです。
捕食者がイワシを海底から探そうとしたとき、その姿は太陽からの光の中に溶け込み、空から探そうとするときは地表、または海の中に溶け込んだようになります。
今回はイワシを例に挙げましたが、体色はまだまだ、いろいろなものが存在しています。その一つ一つに理由が有るはずで、そんなことに注目して水槽を覗くのも一興かと思います。

もし、自分の体色が選べるなら、私は・・・ 。

マイワシマイワシ

相模湾ゾーン

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