2007年09月24日
トリーター:足立

クラゲモリノヒトリゴト 四

ムーンウォーカー

きょうはシーネットル水槽の潜水掃除をしました。だいたい 5m× 2.3m×水深 3m。水量約 26tの大きな水槽です。

まずは、クラゲたちを海水と共に数個の箱の中に収容し、プカプカと浮かべておきます。
次に、掃除している間に食べててね、と、各箱にブラインシュリンプを流し込み、タンクを担いで、13℃の水槽へ。
いつも、一瞬頭が「ギュン」とびっくりする感じがありますが、これで気合いが入ります。
浮遊するクラゲの破片を回収したり、スポンジで壁をこすったり、ひととおりの掃除を終えて、さて、と立ち上がった時、
「ん?この無重力感は?」
不意に楽しい気持ちがこみ上げてきました。
きょうは重めのウェイトに、足ひれなしで潜ったのですが、これで水槽の底を歩くと、まるで昔テレビで見たアポロ 11号の月面着陸の人たちのようではないですか!
「この 1歩は小さいが、人類にとっては大きな飛躍だ」などとつぶやきながら、水槽の端から端まで、2往復ぐらい、ふわふわと三段跳びをしてしまったクラゲモリでした。
折りしも、きょうは十五夜ですね。

この間、Dr.グソー診断所にて、「未知なる超巨大グソクムシ」領域と診断されてしまいましたが(詳しくは「トリーター日誌:深海生物小説6」をご覧下さい)、反論する理由も見つからず、これからはもっと丸まって寝てみようと思う、クラゲモリであります。

バックナンバー
[ 参 風の詩を聴かせて ]
[ 弐 Wait for me ]
[ 壱 ワインの匂い ]

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