2007年09月24日
トリーター:伊藤

北海道にて研究発表

9月18~ 20日に北海道で(社)日本動物園水族館協会主催の第 52回水族館技術者研究会に行って、発表をおこなってきました。
ベテランの植田さん、同期の櫻井さんと一緒です。
私は前回の日誌でも触れましたが、相模湾大水槽で活躍する掃除屋ホンソメワケベラの観察結果をまとめて発表してきました(ちなみに同行した 2人は江の島の生物調査結果について)。
研究会には日本全国の園館から非常に多くの参加者が集まり、夜は互いに情報交換を行なう機会もありました。水族館における研究や調査はここ最近とても精度が上がっており、私たちもうかうかしていると遅れをとってしまうと褌を締め直した次第です。

研究や調査は、その成果が展示やショーのように直接すぐにはお客さまに還元できるわけではないですし、「もうとっくに世界中の誰かが調べ終わってるかもしれない」という不安が頭を過ったりしますから、継続にはなかなか勇気と根気が要るものです。
ですが長い目でみれば、自分が発見した生物の新事実を世の中に発信できますし、文章にできればその成果はずっと後世まで残ります。
100年後の未来の人々が古文書となった私の文章を読んで勉強してくれる可能性もあると考えると、何ともロマンのある話です。

ところで突然「はまだんゴコロ」。
4日間の出張から戻ってみると、ハマダンゴムシたちは結構カラカラ・・・ 。
慌てて水を注いだら、次々と動き出すではありませんか。考えてみれば、炎天下の砂浜は砂漠同然、そこに暮らすハマダンたちの強さに脱帽です。

気持ちよくて?ヒレをピンとするタカノハダイ気持ちよくて?ヒレをピンとするタカノハダイ

相模湾ゾーン

RSS