2007年10月08日
トリーター:今井

仕事のウラ技

10月8日は、暦の上では『寒露』にあたります。露が凍りそうに冷たくなり、コオロギが鳴き止む時期だそうです。
館内の水槽は、照明と温度調節がなされていますので、中の生き物たちは季節を感じにくいと思うのですが、それでも外から差し込む自然光の時間帯や補充に注水される自然海水の水温・水質などで婚姻色が出たりします。
それだけ生き物たちは繊細なのでしょうが、暦を作った人間が鈍感になってしまったのはもったいないことですね。

また、十月八日の「十」と「八」を組み合わせると「骨」の「ホ」の字になることや、体育の日を前にして骨と関節の健康に気をつけようとのことから、日本整形外科学会が1994(平成6)年に「骨と関節の日」に制定したとか。
魚では、鰭を支えている骨(鰭条)が折れやすいのですが、折れたままにすると真っ直ぐにつながらない事があるため、手前でカットして再生させ、見栄えを良くしたりします。
このカットする時期は、魚種や成長過程によって違い、飼育係のウラ技といえます。

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