2007年10月30日
トリーター:倉形

我家に現れた珍獣!?

きょうは 10月のある夜家の庭に現れた動物の話です。
第一の遭遇者は深夜車庫(ステンレス製で全方向覆われた建物)内に忘れ物を取りに行った母でした。
母は、はじめ真っ暗な庭で黒っぽい 3頭のシルエットが至近距離でぼんやりと見えたそうです。
それは野良猫でも無く、顔を見ると額から鼻にかけて一本のはっきりとした白い線があって、見たことも無い動物だとやや興奮ぎみに家に入って来ました。
私はもしや「ハクビシン」(漢字名→「白鼻芯」と書きます)ではないかと思い、その後すぐ庭周辺を探しましたが、時すでに遅くいませんでした。
・・・が、しかしその翌朝車庫内にほんの少し荒らされたような形跡と車の前には猫とは明らかに違う排便が有り、これは昨夜「ハクビシン」が侵入しまだ車庫内に隠れているのでは・・・。

ハクビシンは夜行性なので、深夜遅くに車庫のようすを外側から見れば出会えるはず、と思い眠い眼を擦りながら時間が来るのを待って車庫に近付くと、中のほうから弱々しい鳴き声が聞こえ、そっと扉を開け懐中電灯を照らしましたが、この日は姿を確認できませんでした。
その後、2日間とも鳴き声は聞こえるものの、やはり姿は見えず状態でしたが、母はこの間何度かちらっと姿を見たと私に話すので、私はどうしても「見たくて見たくて」しょうがない衝動に駆られている中、あしたが休みという日の夜にチャンスが廻って来ました。
釣りにでも出かけようと釣り道具を車に積み込もうと深夜車庫に行った時、車の下あたりに動物の気配を感じたので、覗き込むとエンジンルームに入るところを目撃。これは翌日エンジンをかけたら危ないと思い、すぐにボンネットを開け暫く静かに見守っていると、辺りを警戒しつつ姿を現したのです。
その姿を現したハクビシンは、見るからに子供でした。
車のフロントガラスからトランクの方までウロウロして、とても愛らしい行動を見せているのかと思いきや、実は車から下りられなく困っていて、微かに助けを求めるような鳴き声を発しました。
ここで安易に手助けをして人に慣れてしまい自然界に戻れなくなることと、野生動物を許可無く飼育することもできないため、また何よりもこの場所に居ついてしまっては、我家も今後のことを考えると困ります。理由は成長するとかなり凶暴になり家や果実などを荒らすためです(生態など詳細は個人で調べてください)。

そんなこんなで約 1週間滞在したハクビシンもある晩、ハクビシンが通り抜けられる程度に扉や窓を開けて置いたらいつの間にか姿が消え、新たな旅に出たのではないしょうか。

私個人としては、またいつか会いたいと思っています。

ハクビシンハクビシンハクビシンハクビシン

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