2007年11月20日
トリーター:伊藤

一年ぶりの沖縄

先週末に沖縄へ行ってきました(家族を置いて一人で・・・)。琉球大学で開催された「日本爬虫両棲類学会」に参加するためです。
学会ではその筋の研究者による発表や情報交換がおこなわれ、私も一介のカエル愛好家として昔に実施した田園のカエル調査の発表をしてきました。
最近ではカエルの生息地の保護や、ツボカビ問題もあり、カエルに興味を持つ方も増えているようで、面白い発表がたくさんあり、また多くの方と有意義な会話の時間を過ごすことができました。

さて、ここからが本題?となります。
私の場合、学会のついでに、その土地の生物を探すことが毎度恒例の慣習となっております。
沖縄といえば憧れの地、南国ムード全開の亜熱帯、日ごろ関東では出会えない魅惑の生物が一杯なのです。
マングローブの干潟に行けば、面白い形をしたカニやヤドカリ、ハゼなどの汽水魚がいますし、暖かいことが仇となって帰化してしまったプレコやらティラピアやらグッピー・・・にもお目にかかれます。
また、学会で参加者の会話を聞いていると「今晩ヤンバル攻める?」みたいな声がちらほら聞こえてきます。これは恐らく、沖縄本島北部のヤンバルの森を自動車でぐるぐるまわって、路上に出てきた動物を探すということで、実際にカエルやヘビに高確率で出会えますし、運がよければヤンバルクイナやヤマシギに出会える場合もあるようです(私は出会ったことがありません)。
また、研究発表でも、ヤンバルの路上や側溝を探索してカメやカエルを調査する例が見られました。今回は私の時間と気力がなかったため、ヤンバルには行かなかったのですが、またもし沖縄にいくことがあれば、ぜひ訪れたいと思っています。
沖縄で川やマングローブを見て心から感動できる自分は、つくづく「陸と水のはざま」水浸しの大地が好きなのだと改めて実感できた次第です。

マングローブで出会った異形の生物マングローブで出会った異形の生物

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