みなさんGT-Rという車をご存知でしょうか？
12月6日、ついに日産自動車から発売されました。ただの車ではありません！今度のGT-Rはスーパーカーに生まれ変わったのです。
フェラーリやポルシェにだって負けません！なんとその馬力は 480馬力！巨大なエンジンを積むダンプカーですらGT-Rの馬力には負けちゃいます！300kmで走る最速の新幹線“ 500系”だってブチ抜くことができるのです！
さすがスーパーカー！ っというわけで、今回は馬力の話です。

さて、このように馬力という言葉は案外私たちの生活の中でも耳にします。
馬力はその名の通り、基準は馬 1頭の力なのですが、馬のフルパワーが 1馬力ではないのです。
普通の馬が普通に出せる力が 1馬力なのです。ちなみにサラブレットが全力疾走しているときには、1頭でなんと 4馬力も出ているそうです。
この馬力という単位、生物を基準にしているにもかかわらず、もっぱらエンジンの出力を現す時に使われていて、動物の力を現す時には使われません・・・ 。
そこで！動物の力を馬力に換算してどのくらいのパワーが出るのか？？ 面白そうなので計算してみました。
まず始めに、一番身近な動物から。そう、人間です。
さて、人間は何馬力をマークすることができるのでしょうか？実験では身長 177cm、体重 74kg、23才の学生の出力を計ってみたところ、0.8馬力を記録したそうです。
また全身の力を振り絞れば、瞬間的なら 1馬力も可能とのこと！どうやら人間の最高出力は約 1馬力ということになりそうです。
では（人間の最高出力＝ 1馬力）を基準に、他の動物は一体どれくらいの馬力があるのか見てみましょう！水族館なのでもちろん水の中の動物です！

まず、池や川でお馴染みのコイです。
コイが本気を出して泳ぐと時速 3.5kmで泳ぐことができるそうです。うーん、あんまりパワーがなさそうだ・・・ 。さて注目のその時の馬力は 0.001馬力！人間の 1/ 1000の力になります。人間の圧勝！
それでは、“えのすい”最速の魚、カンパチはどうでしょうか！カンパチは時速 40kmで泳ぐことができます。50ｍを 4.5秒で泳ぐカンパチの馬力は、なんと 1.2馬力！人間が早くも負けてしまいました！全長 1.5ｍ、15kgの魚にパワー負けです・・・ 。
さて！気を取り直して、次はイルカです!
イルカが一生懸命泳いだ時、速度は 34kmほどになるのですが、その時出力は 5.3馬力！人間の 5倍です。ちょうど 50ccのスクーターと同じくらいのパワーですね！
では、もっと早く泳ぐマグロやカジキはどうでしょう！
時速 100kmで泳ぎます。50ｍをなんと 2秒で泳いでしまいます！注目のその馬力は、マグロ 32馬力！そしてカジキが 56馬力！マグロは 250ccバイクと、カジキは軽自動車と同じくらいの馬力になります。さすが巨大な回遊魚、パワーが違います！
では最後に地球史上最も大きい動物のシロナガスクジラのパワーを見てみましょう！
その馬力は？？ 出ました！ 1732馬力！この馬力、陸上自衛隊の 90式戦車とほぼ同じ！

このように馬力で見てみると動物の力がわかりやすいですよね！
原付に乗るときなんかも「これがイルカパワーか！」なんて考えながら乗ってみてください。ちょっと楽しくなるかもしれませんね！