2008年01月03日
トリーター:今井

サンゴ水槽でご覧いただきたいところ

お正月になって『冷たい海・暖かい海のコーナー』の「サンゴ礁水槽」では、枝サンゴの数を増やしました。
“サンゴ”とくに硬い骨格をもつ種類は飼育が大変難しく、多くの場合、サンゴ礁の雰囲気を出すために、死んだサンゴの骨格で飾り付けがされがちです。
生きた枝サンゴはよ~く見ると、表面にヌルッとした肉部があり、オーラをまとったように、薄っすらと蛍光色を発しています。
時間帯によっては、その肉部にイソギンチャクみたいな小さなツブツブがいっぱい見えることもあります。
本当はこの一つ一つが“サンゴ”なのですが・・・

現在、「サンゴ礁水槽」には順調に育った“ミドリイシ”という枝サンゴが、水槽やや後方にありますので、ぜひ、生きた本物のサンゴをご観賞ください。

ところで、“冷たい海”に関しては飾り付けが意外と難しく、アイテムを選び間違えたり、多用すると“暖かい海”に見えてしまうことがあります。
例えばケガニ等の生息場所は暗く冷たい砂泥底ですが、そのままの水槽では伝わりにくいので、「ケガニ漁のカニかごが外れて、海底で朽ちてカイメン、ヤギ等が付着した」という設定にしてあります。そのカイメン等はウレタンフォームをペイントした手作りのニセモノです。
海藻をはじめ水中の生き物は、何か(薄くて透明な)ヌルッとしたものを一枚かぶって見える気がしますので、本物とニセモノの区別は分かりやすいと思いますョ。

コエダミドリイシコエダミドリイシ

太平洋

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