2008年01月24日
トリーター:岩崎

海藻電力?

みなさんこんにちは。年明けから寒い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?暖冬傾向とはいっても冷たい風が身にしみる季節ですよね。
昨年 12月は地球温暖化防止のため京都議定書が採択されて早くも 10年、いよいよ今年 2008年から 2012年にかけて、日本は二酸化炭素などの温室効果ガス 6種類を 1990年より 6%削減する数値目標達成が国際的に求められています。
わたしも部屋のこまめに電気を消したり、暖かな服を着て暖房の温度を低めに設定したり、車から歩きや自転車に代えたりと、ささやかながら二酸化炭素を出さないような努力はしていますが、なかなか目標達成は難しいのが現状のようです。
そんな中で二酸化炭素を大量に放出する石油に換わるエネルギー資源、二酸化炭素排出抑制の切り札として注目されているのがバイオマス(生物資源)の活用です。
生物起源のバイオ燃料はトウモロコシやサトウキビなどを発酵させてアルコールやメタンガスなどを取り出す技術で、植物が大気中の二酸化炭素を吸収するため地球温暖化への影響が少ないとされています。しかし、バイオ燃料は原料栽培のための森林伐採や、食料品の高騰や食糧難を招くおそれがあるといった問題が指摘されています。
そこで最近のニュースで注目したいのが、海藻から回収したメタンガスで発電をおこなうバイオマス発電システムの実用化です。
海藻は食用として利用する種類のほか、食材としては利用されない種類もあります。また、富栄養化した内湾では、大量発生した海藻が海岸に打ち上げられて悪臭を放ち、水分を含むため焼却処分にも困るケースが問題となっています。
このように利用価値のなかった海藻をエネルギー資源として活用することで「地球温暖化の抑制」になるとともに、富栄養化した海から余分な栄養を取り除くことができることから、「海の浄化」にもつながるのではないかと考えられます。
海藻エネルギーで「脱地球温暖化」「きれいな海を取り戻す」。今後の研究と実用化に期待したいと思います。

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ウミガメの浜辺

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