2008年02月11日
トリーター:倉形

旗日

「旗日」この漢字の読み方と意味は分かりますか?
2月11日は国民の祝日「建国記念日」ですね。祝日を別名「旗日=はたび」といいますが、最近はあまり使われなくなった言葉かも知れませんね。
昭和の頃、祝日になると各家庭の玄関先に国旗を掲げている風景を、私は目にした覚えがあります。
その「旗日」というキーワードから、魚の世界にも「旗=ハタ」にちなんだ名前の付くものがいます。
その代表が「ハタタテダイ」や「ハタタテハゼ」です。

ハタタテダイはチョウチョウウオの仲間で、外見的特徴は背びれの 4番目の棘が伸び丸で、泳いでいると旗ざおのように見えるところから由来しているようです。
因みに生息域はインド洋・太平洋で、日本では青森県下北半島以南です。また大きさは 20cmぐらいです。

またハタタテハゼは、その名前の通りハゼの仲間で、外見的特徴である第 1背びれの 2番目の棘が極端に伸びています。体を底面から少し浮かせて、その自慢の長く伸びた背びれを小刻みに動かす姿は、誰かと通信しているかのようです。
生息域はインド洋・西太平洋で、日本では和歌山県以南です。大きさは 7cmぐらいです。

現在、当館ではハタタテダイは展示飼育しておりませんが、ハタタテハゼは皇室展示コーナー(今上天皇陛下や秋篠宮殿下など)の御研究された論文などともに展示飼育しています。
しかし、恥しがり屋なので隠れていてご覧になれないこともありますが、ぜひ会いに来てください。

ハタタテハゼハタタテハゼ

皇室ご一家の生物学ご研究

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