2008年03月06日
トリーター:植田

養殖の話その 3

3月22日からの食卓の魚コーナーの展示替えに向けて、現在準備を進めています。
次は「養殖」をテーマに展示を計画しています。
きょうは展示替えの準備として、バックヤードでおこなっていることを一つ紹介いたします。

養殖生物の中に、二枚貝のアコヤガイがいます。真珠を造る貝ですね。
この貝の展示を計画したのですが、当館ではこれまで展示したこともなく、飼育すら未経験の貝です。
そこで、野生のアコヤガイを入手して、バックヤードで飼育することにしました。
この貝は、相模湾の海岸でちょっと探せば見つかります。
例えば岩礁の岩盤だとか、漁港の船を揚げるスロープ面とか、硬い面にくっ付いて生活しているのです。
これを 10個ばかり採集してきて、飼育試験をしたのですが、1か月経過して生存個体は 1個体になってしまいました。
餌が思いのほかうまく行き渡らなかったのでしょうか。あるいは、水槽にザルを浮かべ、その中に収容して飼育していたのですが、夜な夜なそのザルにセミエビ?が侵入し、1つまた 1つと食べてしまったのか、いくつか理由は考えられたのですが、結局現在のところアコヤガイの予備飼育試験は見事失敗という状況です。
アコヤガイに関しては、飼育場所を替えたり、餌の内容を見直して飼育を再度試した上で、うまく行ったなら、食卓コーナーに展示をしようと考えています。

とにかく、展示替えまで 2週間ほどになりました。
準備をしっかり進めないといけませんよ(と、自分にいい聞かせています)。

バックナンバー
[ 養殖の話その 1 ]
[ 養殖の話その 2 ]

相模湾ゾーン

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