2008年03月08日
トリーター:伊藤

ついに復活 川魚

さっそくですが、クイズです。
「旧・江の島水族館にあって新江ノ島水族館になかったもの」は何でしょう?
答えは「淡水魚」、いわゆる川魚の展示です。
当館は 4年前のリニューアルに伴い、海の展示に力を入れており、淡水の展示といえば、スッポンや一部のハゼ、テーマ水槽などの特別展くらいでした。
淡水好きのみなさまへ朗報です。これからはいつでも川の展示が見られますよ。

ところで実は私も、自他ともに認める?淡水好き(特に湿った沼地や土の水路などが・・・)で、趣味から研究まで淡水を扱うような輩なので、当館に川が開通したことは嬉しいものです。
しかし、人によっては、「川魚は地味」「どれも同じで見分けがつかない」と思っている場合もありますよね。
確かにこれはあります。そこで今回の展示では、川魚ならではの「動き」をみせようと試みています。おそらく展示としては初めての試みでしょう。

今回の展示では、わざと水位を変動させることで滝や落ち込みを出現させて、上流へ向かって跳ぶ川魚の動きをご覧いただけるようにしました。
自然の川、特に丘陵地の支流などに行くと、雨が降った後と、しばらく日照った後とで、ガラっと景観が変わることがあります。そんなところでぼやぼやしていた日には、水たまりに取り残されたり、濁流に押し流されてしまいます。
川魚の多くは水流を感じて、流れに逆らって泳ぎ、時に滝をジャンプして乗り越えながら進む習性があります。その結果として、変化の著しい河川の中できょうまで生き抜いてこれたのです。

そんな自然さながらの新展示、ぜひご覧ください。カメラに強いお父さんは、連続撮影機能の強いカメラでベストショットに挑戦してみてください。

向かい合うアユ向かい合うアユボウズハゼのかわいい鼻面 ボウズハゼのかわいい鼻面

相模湾ゾーン

RSS