いよいよ小笠原の深海調査が始まります。
今回は根本・杉田トリーターの参加、私は陸から支援する係です。

実は私が初めて一人で調査航海に参加したのが、この小笠原の航海なのです。3年前でしょうか。
初めて見た深海生物、無人探査機からの映像には衝撃でした。
特にチムニーの先端からゆらいでいる熱水には芸術的なものも感じられ、これはいつか“えのすい”の水槽でも見られるように再現してみたいと思って、現在の熱水噴出域が再現されているのです。
このように私たちが深海の調査に参加して、何度も深海を見てゆくうちに、“えのすい”の深海コーナーの水槽がどんどんホンモノに近づいてゆくのです。
「自然から教わる」という言葉は深海の世界でも大切なものなのです。

と、もう一つ余談ですが、根本トリーターと最初に出会ったのもこの小笠原航海だったのです。
彼はまだ学生でしたが、ガッツのある人でした。
船に飛び込んできたトビウオを一生懸命カメラにおさめていました。
当時の写真を載せたい気もしますが・・・
やめておきます。