2008年04月21日
トリーター:崎山

ギス

“えのすい”では、魚を「食べる」とか「いただきます」といった話題も積極的に取り上げています。
現在、食卓コーナーでは「養殖のきのう・きょう・あした」といったテーマで展示しています。
また、別途「食育」をテーマにした「えのすいイートウェル」という館内イベントも行っています。
食育とは「食に関する知識を習得し、自らの食を自分で選択する判断力を身につけるための取り組み」のことです。料理教育だけでなく、食に対する心構えや栄養学、伝統的な食文化など、いろいろな教育を含んでいます。

さて、このイベントでは小田原の有名な鈴廣かまぼこさんも協力してくれています。
先日そのかまぼこの材料としては高級なことで知られている「ギス」という魚を手に入れました。
投げ釣りで釣れるキスではありません。ギスです。
このギスという魚、かつては相模湾でもたくさん獲れていたようですが、なぜか関東大震災以降あまり獲れなくなったといわれているのだそうです。
水深 300~ 500mくらいの延縄漁で漁獲されます。
初めての魚でしたので、食べてみることにしました。
知り合いからは、かまぼこにするには良いが、小骨が多くて煮ても焼いても今ひとつ・・・と聞いていました。
さばいてみると身は白身で非常に美しいものでした。
冷凍していたからかもしれませんが、皮をとる時はちょっと身が崩れてしまいました。あまりの身の美しさに迷わず刺身で食べることに。
さばいているときに醤油もつけずにちょっと食べたのですが、非常に甘い!!!美味!!!
久々に感動しました。
小骨がなければ刺身でも高級食材になると思いました。チャンスがあればまた食べてみたい、そんな魚でした。みなさんも機会がありましたら、ぜひどうぞ。

今回は 40cmほどのものを 2個体手に入れました。
1個体は私と奥さんのお腹に収まりました。
そしてもう 1個体は標本に・・・ 。
夏の特別展に登場するかもしれません。

※「えのすいイートウェル」
 5月6日(祝・火)まで、2F なぎさラウンジ他 にて開催中

ギスギス鱗をとって鱗をとってさばいたらさばいたら美しい身でした美しい身でした

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