2008年04月19日
トリーター:根本

深海生物っていろいろ

チョウチンアンコウ、シーラカンスはスーパースター!
ウロコフネタマガイやダイオウグソクムシは大スター。
ユノハナガニやゴエモンコシオリエビは中スター(熱水域では四天王級)。
シンカイヒバリガイやシロウリガイは小スター(研究者はメチャクチャ多い!)。

しかし、この世はスターばかりではないのです。
大量に採集されるけれども目立たない深海生物がいる。
それはゴカイ類。
例えばウロコムシ、ウミケムシ、イトエラゴカイなどなど。
どれもが、いや・・・ 誰もがみな魅力的なのです。
ウロコムシのウロコは虹色に輝き、ウミケムシにいたっては、その純白の毛と皮膚の虹色の輝きのコラボレーションは「素晴らしい」の一言!
イトエラゴカイの鮮やかな黄色とフサフサしたえらはまさにファンタジー!
ゆえあって写真を出せないのが残念で仕方ない。
そんなゴカイたちの魅力はなかなか、いやいや、全然伝わらない・・・ 。

先日一緒に調査航海へ出ていた杉田さんにも船上で「ほら!杉田さん!ウロコが虹色に光ってますよ〜♪」と見せたら「気持ちわる!」と一蹴されてしまいました・・・ 。

ウロコムシは実はか弱い生物なのです。
採集してくると、だいたいウロコがはがれて死んでしまいます。なのでみなさんにお見せするのが非常に難しいのです。
イトエラゴカイはmm単位の生物ですし、ウミケムシも強くない。
いつかウロコムシたちの飼育に成功しみなさんにご紹介できるように頑張りたいと思います。

イトエラゴカイの一種 (C)JAMSTECイトエラゴカイの一種 (C)JAMSTEC

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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