2008年05月11日
トリーター:櫻井

策略的なプレゼント

きょうは母の日。
お母さま方、心のこもったプレゼントはもらいましたか?

人間社会において、プレゼントというのはいろいろあります。
お母さん、いつもありがとう、という感謝のプレゼント。
入学祝でおめでとうのプレゼント。出産祝い、誕生祝いなどなど。
全てに共通しているのは、感謝やおめでとうという「気持ち」を物に託して贈る、というところ。

さてこのプレゼントという概念、人間以外の生物にもあるのでしょうか。

あります。

有名なのは、求愛の際のプレゼントでしょうか。
オスの鳥がメスにイモムシをプレゼントしているのは、テレビなどで見たことがあると思います。
メスは、より大きなイモムシを捕ってきてくれたオスの求愛を受け入れ、交尾します。

・・・ プレゼントですよね。
しかしこのイモムシプレゼント、人間のプレゼントとは随分ニュアンスが異なると思いませんか?
いや、イモムシがどうのこうのではなく。
当然オスはメスの気を引きたいわけですから、一生懸命大きなイモムシを探すという点では、心がこもっているのかも知れません。
でも・・・ やっぱり何か違いますよね。
私なりの表現を使うと、自身の子孫を残すための「戦略的」あるいは「策略的プレゼント」といえます。人間社会のそれとは概念が全く異なります。

ここで、人間社会に話を戻しましょう。
感情のこもったプレゼント・・・ 以外にも!「策略的なプレゼント」が世にはびこっているのはみなさんお気づきのはず・・・ 。
ダークな話になるので深くは追求しませんが、人間社会には少なくとも 2種類のプレゼント、すなわち、感情のこもったプレゼント(これが本来のプレゼントであると信じたいですが)、と、策略的なプレゼントがあります。

ここで、さらに!動物世界に目を向けてみましょう。
動物たちには策略的なプレゼントしかないのか。
感情のこもったプレゼントという概念は野生生物界にはないのか。
それはすなわち動物に感情はあるのかないのか。

宿題です。
考えてみましょう。

プレゼント?プレゼント?

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