2008年05月14日
トリーター:鬼丸

続・サツキとツツジ

前回のトリーター日誌にサツキとツツジという題で、サツキはツツジの仲間の一種類で、そのほかのツツジと見分けるのは簡単ではないと書きました。
そこで今回はサツキとそのほかのツツジの違い、見分け方について書こうと思います。

まず樹木には常緑樹と落葉樹があります。ツツジの仲間はその両方が含まれますが、サツキは常緑樹です。落葉するのはサツキではありません。

次に樹高ですが、サツキの樹高は 1mほどにしかなりません。高さが 2m以上になるのはサツキではありません。

次に花ですが、サツキは旧暦の五月(太陽暦の六月)頃に花が咲くことから、サツキの名がついたといわれています。そのほかのツツジは、ほとんどが四月頃から咲き出します。
サツキの花のおしべは 5本です。それ以外の数のおしべがあるのはサツキではありません。
又、花の咲き方ですが、サツキは一枝に 1個、まれに 2個しか咲きません。一枝に 3個以上咲くのはサツキではないと考えたほうがいいでしょう。

以上、前回も書きましたが、サツキ、ツツジの仲間は栽培(園芸)品種が数多く(一説には二千種)あり、又交雑種も多いことから見分けづらく、これがサツキだというような表現はしづらいと思います。
ただし、野生のサツキと野生のそのほかのツツジを見分けるのは、それほど難しくはありません。

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