2008年05月16日
トリーター:倉形

今年もやって来ました!

ゴールデンウィークも終わり、しばらく朝の静けさが戻って来たと思ったのも束の間、最近やたら水族館の外通路が騒がしくなって来た。
その騒音の主は「ツバメ」である。
いや、騒音というのはオーバーで、むしろ愛らしいさえずりである。
私はこのさえずりを聞くと、夏に向かって季節がどんどん動き始めているんだなと感じる。

みなさんもご存知の通り、ツバメは「夏鳥」で春先飛来し、1日の中でも早朝から昼ぐらいまでの午前中さえずりを聞くことができる。
そして彼らは飛来してすぐに、民家の軒先などの人が住む賑やかな環境に泥と枯れ草で巣作りをする。
どうしてこのような環境に巣作りを行うかというと、天敵であるカラス等が近寄りにくい為といわれている。
日本では古来より稲作を行っており、その際に発生する害虫(飛翔するタイプの虫)を食べてくれる益鳥として大切にされている。
また、昔からの言伝えで「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」ということがある。
これは湿度が高くなると、ツバメの餌となる害虫の羽根が湿って高く飛翔でき無くなり、それを餌とするツバメも追従して低く飛ぶことになるためといわれている。

この時期、みなさんも自分の家周辺や駅のホームなどの繁華街で愛らしい「ツバメ」を観察して見てはいかが。
きっとかわいらしい場面に遭遇することでしょう。

相模湾大水槽のツバメウオ相模湾大水槽のツバメウオ

相模湾ゾーン

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