2008年05月26日
トリーター:倉形

デビュー!

最近陽気も良くなり、夏日を記録する日がありますね。
そんな中ついに「デビュー」しました。
「何がデビュー?」したのかといいますと、フンボルトペンギンの子が昨日プールに初めて入り泳ぎました。
最初はとてもぎこちない泳ぎで一瞬溺れているのかと思うぐらいでしたが、きょうは何とか普通に泳いでいます。
しかし潜るときはまだまだ他のおとなのペンギンたちからすれば必死感が伝わって来るような潜り方です。

この子は 2月5日に産卵(卵重 122g)、その後両親が交替で一生懸命に卵を温め、3月16日にはし打ちが始まり、翌17日にふ化(体重 83g)しました。
現在順調に成長し、5月22日(生後 67日目)の体重測定では 3,800gまでになりました。
もうほとんど親たちと見比べても同じぐらいの大きさに成りました。
親も子も徐々に「巣立ち」を意識し出している頃だとは思いますが、何せまだ子です。餌が欲しい時は今も鳴いて催促しますが、一時期よりも鳴く回数は減りました。

以前は子が鳴けば他のおとなペンギンたちが「どうした、どうした」と集まって来る大騒動で、こうなると両親が黙ってはいません。
集まって来たペンギンたちに対し、手当たり次第くちばしで突き回していました。
もう子はプールで泳いでいるぐらいなので、親の方も呑気なもので子が何をしていようとお構い無しです。
このようにいろいろな経験をして「ペンギン社会」の仲間入りをして行くのです。
来年の今頃は、もうすっかりおとなたちと同じ羽毛に生え換わっていることでしょう。
どんなおとなになるのか今から楽しみですが、あたり構わず突くようなペンギンだけにはなって欲しく無いものです。

まだまだあどけない、いろいろな姿をきっと見せてくれるはずです。ぜひみなさん、このフンボルトペンギンの子に会いに来てください。

フンボルトペンギンの子フンボルトペンギンの子

ペンギン・アザラシ

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