2008年06月17日
トリーター:今井

モース博士来日

6月17日は、1877年(明治 10年)にアメリカの動物学者エドワード・モース博士( 1838~ 1925)が来日した日です。
彼は相模湾が生物の宝庫であると知り、日本の腕足類研究のため、はるばると神奈川県の江の島にやってきました。
そして、日本で初めて(世界で 6番目)の臨海実験所を江の島の東浦に作りました。
“味噌汁の具にするシャミセンガイ”を含む腕足類は、二枚貝のような殻をもっていますが、左右対称ではなく、体の背面と腹面に殻を発達させた非対称の殻です。
古生代カンブリア紀(約 5億4000万年前)に出現した仲間で、「生きている化石」 とも呼ばれます。
モース博士は横浜から東京へ向かう途中で、大森付近を走る汽車の窓から貝塚らしいものに目を付け、後に考古学調査をおこない縄文時代後期の“大森貝塚”を発見したことでも知られています。

ちなみに旧江の島水族館の初代館長雨宮育作は、モース博士の直系の弟子でした。

モースと江の島モースと江の島

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