2008年09月15日
トリーター:櫻木

小さな巨人


クマムシ。

ムシと名はついているが、虫の仲間ではない体長 1mm以下の小さな生き物。
でも、このクマムシはとにかくタフなんです。
普段は土や苔の中などで生息しているそうですが、余りのも小さい為、見かけることはそうはないでしょう。

さてさて、何がタフかというと、どんな悪条件にさらされても死なないのです。
100度以上の熱湯に入れられてもほぼ絶対、零度の− 272度でも、6000気圧の状況でも、更には人の致死量のはるかに大量なX線を放射しても、このクマムシは生存可能なのです。

そして、今度は宇宙へと・・・ その結果は。

見事、宇宙空間にさらされても生存していたのです。
私達、哺乳類では考えられない生命力ですよね。
こんな生き物が居るとは驚きですが、私達の水族館にも強い生き物が居ました。

アルテミアというプランクトンの仲間で、どこに居るかというと主にクラゲの餌として使われているのです。
タフなのに餌なんです(T_T)
何がタフかというと、卵の状態なら乾燥に強いのです。
ですから普段は乾燥した卵の状態で保管し、必要な際に海水に入れふ化させてクラゲに与えるのです。
ふ化をしてからは乾燥には弱くなってしまいますが、私たち人間は一度水分を失ってしまうと蘇生はできませんよね。

小さな生き物ですがその生命力には驚きです。

アルテミア 0.5mmアルテミア 0.5mm

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