2008年09月20日
トリーター:櫻井

台風

みなさんこんにちは。
本日は、台風がもたらす水族館への影響について。

台風は少なからず水族館にも影響をもたらします。
ざっと例を挙げると、まず水槽内の塩分濃度が薄くなることがあります。
屋内の水槽なのになぜか。
理由は、かけ流しをしている新鮮海水が、大雨の影響を受けているためです。
梅雨の時期などにはよくみられます。
これにより、浸透圧調整能力にあまり長けていない生物は、状態が悪くなってしまったり最悪の場合死亡してしまいます。
そうならないよう、かけ流しの海水を絞ったり、止めたりする作業が入るわけです。
あと、あまりにも勢力の強い台風が上陸したりすると、停電してしまうこともありますよね。
照明関係はまだしも、濾過系や爆気系が長時間停止すると致命的です。

と、悪いことばかりでもありません。
水族館で展示している生物は採集してきたりするのですが、台風で海がうねり、珍しい生物が港や磯などに流れ着くことが多いのです。
台風が去った後の海の中は、一味違った楽しさがあります。濁ってますが。

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