2008年10月06日
トリーター:倉形

タイトルの漢字読めましたか?
もしかすると読めなかった人もいるかも知れないので、答えは『中秋の名月』の行事などの際、お供えに欠かせない「ススキ」です。

なぜ、ススキについて書いているのか?といいますと、実は私、先日日曜日に箱根のススキ群生地で有名な「仙石原」に行って来たからです。
仙石原周辺の「ススキ」は見頃を過ぎてしまいましたが、まだまだ充分見ることができます。
ススキはイネ科の植物で、秋を代表する「秋の七草」の仲間でもあります。
晩夏から秋頃にかけて穂を芽吹かせます。
普通ススキは冬に枯れてしまいますが、沖縄などでは 1年中常緑で、しかも高さが5mぐらいまでなるため、観光客がたまに「サトウキビ」と勘違いするそうです。

かつては民家の萱葺き屋根の材料に用いたり、家畜の餌料として利用することが多かったため、昔は集落の近くに定期的に刈り入れをおこなうための草原があり、この場所を「茅場」と呼んでいました。
現在はこのような場所が減少したため、ここで暮らす生物の代表ともいえる「カヤネズミ」の生息数も減少の一途を辿っています。
人間が手を入れることによって保たれている自然が「里山」や「茅場」であり、現在このような自然をみんなで保持して行こうといろいろな活動が積極的におこなわれています。

RSS