2008年10月10日
トリーター:足立

クラゲモリノヒトリゴト 弐拾参

フラワー・ジェリー

いつものように、
「あー、水槽汚いなあ、壁こすんなきゃ。」
とか、
「さっき入れた餌はちゃんと食べてんのかな。」
などと心の中で呟きながら、クラゲファンタジーホールの水槽を観覧側から見ていると、ちょうどミズクラゲの水槽の前で華やかな声に呼び止められた。
館内で、お客さまの案内や誘導の仕事を担当されている娘さんたちである。

「あのー、ミズクラゲの模様はだんだん増えていくんですか?」
「いえ、基本は 4つですよ。」
「えー、この中にお花の模様のがいますよねー?」
「え?どれどれ?」
「あ、これです、これですー。かわいー!」

指差してくれたのは、生殖腺が 6つある個体。
飼育係は、規格外のようにみなしている個体たちだ。
生殖腺は 4つが正常。だからミズクラゲには「四つ目クラゲ」という別名があるのだ。
4つ目以外はちょっと変、というのが飼育係の見方だが、でもそれをお花みたいでカワイー、なんて、そうだなあ、そんな見方があるなあ、ほんとだ、こりゃ、お花だ。
娘さんたちに教えられ、何だか、得した気分でほんわかしているクラゲモリです。
どうもありがとう。

ちなみに、ミズクラゲの目(生殖腺)の数については、これまでに 1つ目から、10目まで、見たことがあります。

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