2008年11月06日
トリーター:伊藤

晩秋からのバッタ展示

川魚のジャンプ水槽の横にバッタたちが登場してはや 2か月です。
すっかり肌寒くなった野外では、稲刈りも終わり、ショウリョウバッタやトノサマバッタの姿は見られなり、虫の声もすっかり寂しくなりました。
そろそろバッタの展示も下火かと思う中、ひときわ元気な虫もいます。
ツチイナゴです。
本種は「冬越しをするバッタ」として知られています。
その名の通り茶色い身体に青い涙模様があり、身体にはうっすらうぶ毛が生えています。
他の昆虫たちが活躍する夏の頃、本種はまだ小さな幼虫です(ちなみに体は緑色)。
そして秋も深まる頃に成虫となり、そのまま春まで越冬してから繁殖となるのです。
餌はイネ類よりも葉っぱの大きな草を好むようです。
展示している個体は、セイタカアワダチソウの群落内で見つけました。
水槽内ではヨモギをよく食べています。
恥ずかしながら、バッタの展示に先立ちいろいろ調べてみて、初めてツチイナゴを知りました。
こんなにすぐに実物を見られるとは、実に運がいいです。
お世辞にも派手な種類とはいえませんが、あまり目にする機会もない「晩秋のバッタ」ぜひ見てみてください。

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