2008年11月06日
トリーター:北嶋

“えのすい”で世紀の大発見?!


・・・ も夢じゃない話かも。

つい先日深海コーナーの化学合成生態系水槽に、まっさらなクジラの骨(鯨骨)を沈めました。
これは、宮城県に座礁したツチクジラの椎骨を、研究目的で“えのすい”が石巻専修大よりきれいに加工してもらったものです。

実際の海では、死んだクジラは深海に沈んでいきます。
もちろん、死んだ肉を餌にする生き物も集まってきます。
そしてどんどん肉や骨は腐って、私たちにとっては有毒なメタンや硫化水素などを発生させます。
そうすると、それらをエサにしている深海の微生物やその微生物を餌にしている生き物たちがどこからともなく湧いて?クジラの骨のまわりには、多くの生き物たちが生活をはじめるわけです。

泳げる魚が集まってくるのは分かるけれど、泳げないような生き物もクジラの骨から発見されてます。
クジラの骨からしか見つかっていない生き物もたくさんいます。

不思議。
クジラが広い海のいつどこに沈むかなんて分からないのに。

もし、この“えのすい”鯨骨に「ゲイコツなんたら~」て名前の生き物が現れたら・・・ すごい発見につながっちゃうかもです。

薄暗い水槽をじっっと見つめて、トリーターより先にみなさんがなにかを見つけてしまう可能性も・・・ 大ありです。

化学合成生態系水槽の鯨骨化学合成生態系水槽の鯨骨

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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