2008年11月28日
トリーター:今井

「川魚のジャンプ水槽」発表会

11月25~ 27日、水族館技術者研究会(毎年、全国の水族館から寄せられた研究等の発表会)がおこなわれました。
私は今年 3月、2階に完成した“川魚のジャンプ水槽”についてお話しました。
この水槽は、代々淡水魚に携わってきた当館飼育係たちのアイデアが基になっています。
収容槽から魚が跳ねて困った時代もありましたが、同じ方向にジャンプさせ、無事着水するように工夫したところ、大変見応えがあったため、展示に至りました。
一見地味な魚でも、“動き”一つで「ハッ」と観客を惹き付け、興味を抱かせる。ちょっとした感動が、いつか自然保護に繋がってくれたら幸いです。

ちなみに、他館の発表の中には、餌の与え方の工夫で、マイワシを竜巻のように群泳させて(余りの迫力にいつもはマイワシを襲って食べるマグロが逃げてしまうほどのため)、ショーにしてしまったという発表もありました。
当館のマイワシも、相模湾のさまざまな魚たちと混泳させた影響で、まるで万華鏡をクルクル回し放しのような、幻想的な光景となります。

ぜひいらした時には、いろいろな生き物の“動き”に注目してご観覧ください。

川魚のジャンプ水槽川魚のジャンプ水槽

相模湾ゾーン

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