2008年11月29日
トリーター:浜田

いちょう(銀杏)

紅葉もそろそろ終わりを告げようとしていますが、最後を飾るのは、黄色のイチョウでしょう。
裸子植物の中で、唯一現存している種で生きている化石ともいわれています。
原産地は中国で、日本に渡って来てからヨーロッパに広がっていき、英語読みはギンキョウといわれています。
全国には街路樹として広がり、東京の明治神宮外苑や、大阪御堂筋のイチョウ並木道が有名です。
イチョウの実銀杏は茶碗蒸しなどで食べられていますが、多く食べると銀杏の中に含まれるギンコール酸が、下痢、吐き気などの症状、食中毒を起こすことも有りますので、注意しましょう。
またイチョウの葉はドイツ、フランスに輸出して、葉の中に含まれる成分を利用して薬を作っています。
その薬は認知症の改善や記憶の改善、抹消神経障害の改善に役立ってるそうです。

終わりに紅葉の仕組みですが、葉の中に含まれる色素の変化により紅葉の色が分かれます。
緑色の葉に含まれる色素はクロロフィルで、この色素が壊されて、赤色の色素アントシアンに変化していくのが、モミジです。
そして緑色の葉から、黄色の色素カロチノイドに変化していくのが、イチョウです。

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