2008年12月06日
トリーター:植田

今年 2回目の長崎丸深海生物調査

今年 6月に続いて、11月29日から 12月4日まで当館が参加する採集行動としては 2回目の長崎丸のビームトロール調査に参加してきました。
これまで過去の調査対象海域は、長崎県本土と五島列島に挟まれた東シナ海ですが、今回はその海域に加えさらに南下して、奄美大島西方まで足を伸ばしました。
また海域が広がったとともに調査した水深もいつもの 600m止まりから大幅に深くなり、1100mまでの海底を調査することとなりました。
結局 13地点でビームトロールをおこない、深海性のコシオリエビ、ギンエビスなどの巻貝、いつものフウセンイソギンチャク、それに今回大量に採集されたオオグソクムシなどが手に入り、当館からこの調査に参加した 2名のトリーターの手によって陸路“えのすい”まで運んでまいりました。

この採集調査では、いつも長崎大学の調査・実習船長崎丸の運行により実現できています。
調査を主宰された橋本 惇教授を始め、長崎大学の関係者に感謝しつつ、大事な採集生物を持ち帰りました。
今回の採集生物の一部は既に深海コーナーの展示水槽に搬入し、来館者のみなさまに観察していただけるようになっています。

オオグソクムシオオグソクムシ

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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