2008年12月16日
トリーター:伊藤

以前より余計に跳んでおります

先日の休館日に「川魚のジャンプ水槽」の改修をおこないました。
当水槽は水中を泳ぐ魚をお見せする時間と、水上に現れた滝を魚がジャンプしてのぼる時間が繰り返される「 1度で 2度おいしい」展示です。
滝の形は水槽計画段階から、担当トリーターたちによって魚が跳びやすい形状をあれこれ試して編み出した「ジャンプに理想的な条件」になるようにしてある・・・つもりでした。
しかしそれでも、魚が「ジャンプしやすい」滝と「そうでもない」滝とがあることが分かったため、岩の形状を何か所か作り変えてみたのでした。
滝の表面をよーく見てみますと、真新しい感じの部分が分かると思います。この水槽の岩はFRP(繊維強化プラスチック)という素材でできています。
さまざまな形に加工でき、着色や接着も比較的容易で乾くのも早いので、3日しかない休館でも何とかなりました。
結果は成功です!川魚たちはこれまで以上に流れに逆らい、滝を登っています。

ところで、当水槽の「ジャンプタイム」は 1日 7回( 1時間に 20~ 30分ほど)ですので、水槽の前に来たときには滝のない満水タイムであることもありえます。
そこで、当水槽まわりを楽しみ尽くすプランをご提案いたします。
水槽前にやって来たとき、水がたっぷりある場合・・・

( 1) 水中を泳ぐ川魚の姿をご覧ください。
岩間をキラキラ泳ぐ姿が魅力的です。岩肌をよーく見ると、たらこ唇のボウズハゼがくっついています。岩をなめながらよちよち動きます( 5分)。

( 2) 右側の小さな水槽に目をやると・・・
現在はアカハライモリがよちよち活動しています( 3分)。

( 3) 干潟、アマモ、逗子沖サンゴの水槽へ・・・
どの水槽も細かい生き物が隠れていますのであれこれ探してみてもいいですね( 10分)。

( 4) 少し戻って 2階から大水槽を眺めましょう。
実はショーもご覧いただけるマル秘スポットです( 3~ 15分)。

( 5) そうこうしているうちに川魚水槽の方を見てみましょう、あれよあれよと水が減っているはずです。
さあジャンプの始まりです(水槽メンテナンスなどの関係で、減水のタイミングがずれる場合もまれにございます。ご了承ください)。

ボウズハゼボウズハゼ

相模湾ゾーン

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