2008年12月31日
トリーター:伊藤

長い充電期間を経て


ついに展示に登場したのはロブスターです。
ザリガニに近い仲間で、別名ウミザリガニ。合計 6つのハサミをもつ怪物です。
そのうち 1対の巨大なハサミや腹部に肉が多く美味しいエビであり、本種を専門に食べさせてくれるお店もありますよね。
この個体が水族館にやってきたのは1年以上も前で、これまでずっとバックヤードの暗い水槽(といっても、暗い方が居心地がいいのです)で飼育されてきました。
エビなのに懐っこく餌をねだるので、たらふく与えていたら、脱皮してさらに大きくなりました。
悲しいことに、その強大なハサミから魚との同居が難しく、長らく展示できなかったのですが、テーマ水槽という晴れ舞台に上がることができました。

・・・子供の頃、私は旧江の島水族館に連れてきてもらったことがあります。
記憶はおぼろげになりつつあるのですが、お土産コーナーで買ってもらったマリモと、トランプケース?に入れられたタツノオトシゴの標本、そして水槽にたくさん入ったロブスターの展示はしっかりと思い出に残っています。
当時江の島で働いていた今井トリーターに確かめると、確かにそのころロブスターを仕入れに行ったりした経験があるそうです。
ザリガニは子供に人気の生き物、それの巨大版とくれば、心に焼きつくのは当然かもしれません。
ペットとしても人気の高いザリガニですが、日本を含め外来生物として猛威を奮っているという暗い一面もあります。
そのこともあり、ペットルートに乗っていたほとんどの種類が帰化の有無に関わらず法律で飼育禁止になってしまいました。
ウミザリガニについては幸いまだ禁止されていませんが、飼育には冷たい海水が必要なので、家で飼うには向きません。
そんな時こそ水族館です。
展示期間は約 1か月、その間にぜひ、この迫力ある巨大な姿を水族館にてご堪能ください。
実はまだ、水族館には人目を見ていなかったり、長いことバックヤードで出番を待つ生物がいます。
来年 1月には、2年以上の充電期間を経てあの生物がお目見えする予定です。そちらも楽しみにお待ちください。

やっと展示にウミザリガニ やっと展示にウミザリガニ お次の充電生物は・・・? お次の充電生物は・・・?

テーマ水槽

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