2009年02月28日
トリーター:浜田

鶯の初音


春の訪れは、梅の花や桜の花の開花で感じる人が多いと思いますが、私は、あの美しい鳴き声で、春が来たのだと感じます。
その鳥は、別名、春告鳥、花見鳥、歌詠鳥、仏教の世界では霊鳥とされている、経読鳥、法華経と鳴く鶯です。

今年のウグイスの初音は 2月20日、朝の通勤途中で聞きました。
まだ寒さが残る為か、さえずりは、か弱い声で、「ホーホケキョ、ケキョ」で終わりました。
それからきょう 28日の朝も、「ホーホケキョ」と鳴いていました。
そこで私もそのさえずりに『ホーホケキョ』と口笛で答えると、どうでしょう、ウグイスが「ホーホケキョ」と美しい鳴き声で、また答えてくれました。
嘘だと思うかもしれませんが、これには種があるのです。
ウグイスのさえずりは、「ホーホケキョ、ホーホケケキョ、ケキョケキョケキョ」と鳴くのです。このさえずりの中で、始めの「ホーホケキョ」は、接近する他の鳥に対しての縄張り宣言ですから、縄張りの中に入って来た私の口笛は、鳥に対しての対抗意識で鳴いているのです。
ウグイスの谷渡りと呼ばれるさえずりは、「ケキョケキョケキョ」です。
これは縄張りに侵入した者への威嚇の為で、侵入者が縄張りの山から、谷を渡って隣の山まで逃げるまで、さえずりが続くことから谷渡りといわれます。

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