2009年03月11日
トリーター:唐亀

小窓守的戯言( 2)


「乙姫」は乙女な姫なのかしら の巻

オトヒメエビ=「乙姫海老」と漢字で書きます。そうですね。
紅白のきれいなエビですけれども。「乙姫」というキーワードから、「繊細」「可憐」などと勘違いされがちなのではないでしょうか?
「乙姫」であって、「乙女」ではありません。そうですね。

英名は「ボクサーシュリンプ」。やおら「ファイター」です。
実際、「ペア」を組んだ場合を除き、排他的行動は死を招く闘争に。
ここで提言。「乙姫」は純情可憐なのかしら。
いえ、もし、そうであっても従順華麗なのかしら・・・。

答えは「否」。

竜宮城の乙姫は「龍の子」。

この世界の水或る処に、大なり小なり龍王がいて、その「水域」を統治しているのです。
小さな水溜りでも、消えない処、井戸や河川、はては海もね。

海には四大龍王がいて、「東、西、南、北」各場所にて「龍宮城」を治めていらっしゃいますの。

龍宮城の龍王はもちろん、乙姫もその実体は「龍」。
「繊細」「可憐」な「乙女」ではない「蛇妖」な場合も。
なら、いっそ「ボクサー」なら・・・。
しかし、龍は聖獣ですからね、暴力だけではいけませんよね。そうですね。

龍宮の海老は、そこに仕えていた頃、腰はぴんと真っ直ぐだったらしいの。龍宮に「猿」を迎えた時、猿に投げ飛ばされ、腰を打って曲ったとも。
西遊記で孫悟空が如意棒を東海龍宮に盗りに行った話や、乙姫が病気になって、猿の生き胆が必要になった話で見られます。
同様、海月はこの骨を抜かれて追放されて、今じゃふらふら漂い生活とも。

カリブの「乙姫」は「キンイロオトヒメ」。
カリブの乙姫様は金髪なのかしら。

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