2009年03月25日
トリーター:今井

乗り越えて輝く


水温変化の激しい季節の変わり目は、展示魚の病気が頻発します。
自然の中と違って、魚自身が都合のよい場所に避難できない水槽内では、ストレスがたまり抵抗力も低下してしまうからです。
ですから飼育係は、安定した飼育環境を維持するため点検作業を欠かしません。

ところが、「長年水槽内で飼育された魚」と「採集されたばかり魚」を比べると、すぐに見分けられるほどの違いがあります。
目幅やウロコの詰まり具合、浴びた光線による体色の違いなど・・・ 。
食用魚ですと一言「美味しそ~」といった感じでしょうか?
そこでわざと飼育水温や照明時間にメリハリを付けて、体色などを操作したりもします。
日本には四季があり、春や秋に著しく体色や体の一部が変化したりして、見栄えのする種類も多いからです。
ただ、餌については自然よりも良いものは、まず入手できないので、陸上の食べ物を代用したり、サプリメントなども使用します。
人間も病気になっては困りますが、人生の山や谷を越えてきた人は風格が違いますね。

川魚のジャンプ水槽川魚のジャンプ水槽

相模湾ゾーン

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