2009年05月31日
トリーター:北田

飼育員のまた別の顔


最初、えのすいキッズクラブフェスタで実施するプログラムのお話をいただいた時に、

「深海のワークショップというと、最近加圧実験が定着してきたなあ」

と思ってしまう自分がいたので、今回は新しいことをしてみようと思いました。

貝というとどうしても難しいイメージを持つ方が多いと思いますし、自分もこれまで参加してきた貝がらみのセミナーで、一般的で面白いものになかなか出会えませんでした。
だからこそ、その時先のことはあまり考えずに「貝やります」といってしまいました。

さて、30分間で貝を面白く伝えたいのですが、誰に的を絞るべきかなかなか決まらず、秀でたキャラクターを見つけるのに悩みました。
シロウリガイの臭い、スケーリーフットの磁石実験、巻貝と二枚貝のマネをしてかけっこ、ヤドカリがどの貝を選ぶか実験など・・・ 。
しかし、標本室で貝を眺めていたときにピカッとひらめいたのです。

「クマサカガイ、泥棒貝、面白い!」

そして、この言葉と同時に彼の姿が・・・ 。
その次の瞬間、私はねもっちゃんにこういったのでした。

「ねもっちゃんは泥棒のかっこうしてクマサカガイの話ね!」と。

彼はえのすいキッズクラブフェスタ当日、泥棒グッズを買いに行き、身体全体を使ってクマサカガイの話をしたのでした。

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