2009年06月27日
トリーター:北田

アニメから始まるコミュニケーション


最近のアニメやマンガは、舞台が現代の地域と照らし合わせることができるので、各地で町おこしやイベントがおこなわれているようです。
とあるアニメでは、とある神社が有名になり、きょうから始まった人気アニメ劇場版も箱根で設定地図が配られるほどですし、各地で今後も増えてゆくことと思います。
このようなアニメから地域を知ってもらうということは、ごく一部の人だけではなく、私たちが地元を知らない人に伝える手段の 1つにもなります。

これは私の本当にあったお話。
当たり前の話ですが、私たちトリーターは水族館内、外でたくさんの人に出会います。
ほとんどの方は神奈川県を知っていて“えのすい”を知っている方でしょう。
では、もしあなたが話しをしている相手が日本に初めて来た方で、「江の島」そして“えのすい”を知らなかったらどうやって知ってもらいますか?
これは、私がJAMSTECの船にて起こった話です。

まだ、JAMSTECの船に乗り始めて数回目の時、外国の研究者とお話する機会がありました。
水族館の人という認識はしていただいているとは思うのですが、江の島がいまいちよく分からなかったようです。

「江の島ってどこですか?」

「神奈川県の藤沢市の・・・ 」とか「Yokohama~」っていえば普通に伝わったの
かも知れませんが、ついついこんなことをいってしまいました。

「マンガ好きですか?バスケットのあの有名なマンガ知ってますか?そうです。あれで最後、島が出ますよねあれですよ。あれが江の島。あの後ろあたりに道があって、水族館があるんですよ。」

「ああ、あそこに水族館があるんだ」

その後は会話がはずみました。
多分、位置的には分かってもらえてはいませんが、すごい水族館というイメージができたと思います。
マンガやアニメって、今では世界で通用する話題なんだなあと思いました。

実はここ“えのすい”もマンガの舞台になっているのです。
詳しい話はできませんが、観覧側だけではなく、バックヤードの予備水槽室や当直室までしっかり描かれています。
トリーターの机に散らばった小物類や当直室前のポットの位置など忠実です。
ストーリーでは「江ノ倉水族館」になっていますが、ぜひ、“えのすい”を知らない方にはこんな角度から話してみてはいかがでしょうか?

江の島江の島

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