2009年06月29日
トリーター:北嶋

個体識別


水族館にはいろんな生き物がいます。
イルカやペンギン、魚も、黄色やしましま、丸かったり細長かったり・・・ 。
現在“えのすい”には、全部で約 770種4万5000点もの生き物が飼育されています。
種類が違えば姿かたちも違うのは当たり前。
でも、同じ種類でも、おんなじように見えて、よーく見るとみんなそれぞれ顔が違ったり、色や模様がが微妙に違ったりするものです。
特徴をつかめると個体識別ができて、「モノドン」やら「トロン」みたいに名前をつけちゃうこともできます(うおゴコロみたいに)。 イルカもショーで個々の見分け方と名前を紹介してますよね。

きょう、“えのすい”に実習に来ている学生さんにちょっとしたお願いごとをしました。
おととい外デビューしたばかりのアカウミガメの個体識別です。
アカウミガメの標準的な形態図をわたして、図に「ここのウロコが多い」とか「この甲羅が丸い」とか「色白だ」とか、いっぱい特徴を書き込んでもらいました。

ウミガメ担当者はなんとなくそれぞれを見分けられますが、そうでない人にはどれも似たり寄ったりでわかりません。
特徴がはっきりしていれば、誰でも見分けられます。
飼育はチームプレーですから、即座に誰もが見分けられれば、担当者がいなくて何かあった時も、すぐに対応ができます。

アオウミガメはすでに特徴わけできるようにしていて、じつは名前も付いています。
去年卵を産んだのは「のんき」。
しっぽに“おでき”があるのは「色白」くん。
てなかんじに。
アカウミガメはナンバーで呼んでいて、識別もはっきりしてなかったので、ここでしっかり見分けて名前もつけちゃおう、となったわけです。

きょうのデータをまとめたら、後日名前を発表いたします。
実習生さんのおかげで、これからアカウミガメたちもかわいい(?)名前でよんでもらえるようになるでしょう。

※ウミガメの個別の名前は、ウミガメプールに表示していませんので、気になった方はトリーターに聞いてくださいね!

アカウミガメアカウミガメ

ウミガメの浜辺

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