2009年07月09日
トリーター:山下

外来種とは


今朝、ニュースの中で、
「小笠原諸島が世界自然遺産に推薦されました」
と嬉しい言葉を聞きました。

しかしながら、ここに至るまでには大きな問題点があったそうです。

それは「外来種」の存在です。
みなさんも一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
今まで生息していなかった地域に他地域より人為的に持ち込まれ、その生態系に定着してしまった動植物のことを指します。
害獣・害虫の駆除に役立っている動物や、美味で知られるニジマス等は人間にとって好都合な外来種ですが、その他多くは、在来種を絶滅の危機に追い込んだり、生態系に多大な影響を与えています。

小笠原諸島では、小笠原固有の昆虫を捕食してしまう「グリーンアノール」というトカゲを始め、外来種が帰化しているのです。

また、最近では鹿児島市内で目撃された「マングース」も話題になりました。
身近のところでは、ルアーフィッシングのブームを受けて密放流された「ブラックバス」の存在は有名ですよね。
私個人的に、オオクワガタを飼育しているのですが、ペットとして飼育されていた外国産クワガタやカブトムシが逃げ出したことによる、在来種の遺伝子攪乱もあります。

話は戻りますが、現在日本では「知床」「白神山地」「屋久島」の三か所が世界自然遺産に登録されています。
四か所目、今度は「小笠原諸島」の本登録が本当に待ち遠しいですね。

その為にも、私たちが今できること。
守らなければいけない「自然」という存在をもう一度一人一人が再認識する必要があると思います。

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