2009年07月12日
トリーター:寺沢

湘南海岸公園の記念碑

新江ノ島水族館は、二つの川に挟まれている。
相模湾に向かって右に引地川が、左に境川が流れる。
さらに、その二つの川を国道 134号線が横切り、海岸線までの細長い区域を湘南海岸公園と呼び、かながわの公園 50選の一つに挙げられている。

湘南海岸公園の西端、国道 134号線と引地川が交差する片瀬橋手前のところには広場があり、ある記念碑が建てられている。
水族館から歩いて、およそ 15分の距離だ。

その碑文の最後のところに、「聶耳終焉の地」と、刻まれている。

『四つの耳』はあくまで天才音楽家らしいペンネームであり、本名を聶守信といい、雲南省昆明に生まれた。

「加油、加油!」と、北京オリンピックで大歓声があがった後には、必ずあの曲が流れた。その数は 51回に上った。

もともとは、ある映画の主題歌であったという、あの軽快なトランペットの曲、中国国歌『義勇軍進行曲』の作曲者が 1935年に水難事故で不慮の死を遂げた地として知られている。

命日にあたる 7月17日、聶耳記念広場では故人に敬意を表し、偲ぶために『義勇軍行進曲』を吹奏し、碑前祭を開催しているという。

水族館からその広場に行くには、国道 134号線を小田原方面に向かうか、海岸線沿いに歩き引地川を上っていくか。
同じ公園内にあり、決して遠くはない。

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