2009年07月18日
トリーター:浜田

野生の香り


水族館の水槽展示には、自然の再現をテーマに係員は日夜工夫努力しています。
水槽内の生物は自然に近づく為、天然の素材を使用して、魚に住み良い環境作りをおこなっています。
その中で係員の日頃の成果が出ました水槽を紹介します。
それはマングローブの水槽です。
沖縄の海からマングローブを採集してきて、水槽内に植え込み、その中に蟹や魚を展示していましたが、更に今年はマングローブの木の上に着生する、野生蘭の仲間、風蘭とセッコクを展示しました。
花の季節ではない為、見栄えはイマイチでしたが、7月の 8日より風蘭が白い花を咲かせ、水槽内は、何ともいえない香しい匂いが、立ち込めていました。
この香しい匂いをぜひともお客さまに体験していただく為に、係員は一工夫。
水槽の外からガラス越しに、風蘭を眺めて深呼吸すると、あら不思議ことに、香しい匂いを体験できるではないですか。
みなさん、冷たい海・暖かい海ゾーンのサンゴ礁水槽の左隣の水槽に足を止めてください。
ちなみに風蘭は日本野生蘭のなかで、三大香気蘭(寒蘭、ニオイえびね、風蘭)の一種
です。

マングローブの水槽マングローブの水槽

太平洋

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