2009年07月20日
トリーター:戸倉

夏痩せに・・うなぎ取り召せ~(土用丑の日)


きょうは、「土用の丑の日」です。
といえば、やっぱり「うなぎ」ですよね!みなさんは、もう食べましたか?それとも忘れてましたか?
でも、なぜ土用の丑の日に「うなぎ」なんでしょう??
ちょっと調べてみました。

まず「土用の丑の日」とは?
「立秋前の 18日間の土用のうち丑にあたる日」
とあります。
つまり・・・
昔の暦のかぞえ方で、立春・立夏・立秋・立冬の前の 18日間のことを本当は「土用」といい、年に 4回ありますが、最近では、特に立秋の前の18日間、つまり夏の土用を指すようになり、その内、日付を十二支の順に当てはめていった丑の日のことを「丑の日」というそうです。

そして・・・
なぜ「うなぎ」なのか?というと・・・
万葉集の巻十六に

  石麻呂に吾物申す
  夏痩せによしと云ふ物ぞ
  うなぎ取り召せ

とあるように、1000年も前から、夏ばてには「うなぎ」といわれていたようで、暑い時に食べるというのは、たぶん自然に生活の知恵として定着し、昔から「精の付くもの」を食べる習慣があったようです。
そして、今のように土用に「うなぎ」を食べる習慣が一般化したきっかけは、諸説あるようですが、最も一般的なのが・・・
幕末の万能学者として有名な平賀源内が
「夏場にうなぎが売れないので何とかしたい!」
と近所のうなぎ屋に相談され、「本日、土用丑の日」と書いた張り紙を張り出した所、大繁盛したことがきっかけだといわれています。
これは、「丑の日に『う』のつく食べ物を食べると夏負けしない」という民間伝承を源内がうまく利用して宣伝したもので、次第にこの話が他の鰻屋にも伝わっていき、真似るようになったということです。

なるほど・・
じゃあ!何で「蒲焼(かばや)き」っていうのか?
これは、私も知っていました。 
昔は、今のように身を開かずにそのままぶつ切りにし、骨(脊椎)に沿うように串を刺して焼いていたそうです。
その形が、水生植物の「ガマの穂」に似ていたところから『ガマの穂焼き』→『蒲(がま)穂焼(ほや)き』→『蒲焼(かばや)き』となったのです。

そしてなぜ現在は身を開く様になったのか?というと、うなぎ特有の“ぬるぬる”で「タレ」がうまく乗らない(染み込まない)からです。
みなさんも、「精の付くもの」を食べて、夏ばてしないようにしてくださいね!

さて、私も帰って「うなぎの蒲焼き」・・・ 食べなくっちゃ!

ウナギウナギ

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