お盆休みに合わせて企画された、新江ノ島水族館のサマーナイトアクアリウムも、きょうが最終日です。
「お盆」的には、きょうは送り火を焚く日。
あの世からこの世へ、一時帰省していた祖先の霊のみなさまが、再びあの世へ戻られる日です。
迎え火を焚いて、戻ってくる家をアピールしたように、今度はあの世へ戻るときに、道に迷うことがないように、と、道を明るく照らすのだそうです。
ちなみに、お供えするキュウリの馬とナスの牛は、祖先の礼に、少しでも長くこの世にとどまって欲しいという願いから、往路は、足の速い馬で、復路は足の速い牛で、ということなのだそうです。

さて、各地でおこなわれる、大文字焼き。京都五山が有名ですが、これは大々的な送り火です。
新江ノ島水族館の近くの箱根の山でもおこなわれますが、山肌に「大」の字が赤々と浮かび上がるようすは、神秘的・・・ ではありますが、一方で、仕掛け花火を連想してしまうのは、罰当たりでしょうか。
現地の箱根でも、夏の観光の目玉のひとつとして、同時に打ち上げ花火もあげるそうです。
でも、それだけ派手に明るく道を照らせば、霊のみなさんも、道に迷うことはないでしょうし、なおさらこの世にとどまる時間も長くなるかもしれませんね。

「大」の字では、ありませんが、相模湾大水槽には「三」の字を体につけた魚がいます。その名は「ニザダイ」別名は、そのまんま「サンノジ」です。
尾びれの付け根に三本の黒い線があり、割とみんなでまとまって泳いでいるので、見つけやすいと思います。
派手な魚ではありませんが、なんとも味のある顔つきが、私は好きです。
どうぞこの機会に、「サンノジ」を覚えて、ごひいきにお願いします。