2009年08月30日
トリーター:北嶋

今年も子ガメ脱出(今のところ 2件あり)


そろそろ夏も終わりですね。
今年も湘南海岸からアカウミガメの子どもたちがふ化して海へと旅立っていっています。
母ガメはだいたい 6~ 7月に浜へ上陸し、産卵します。卵は 2か月ほどでふ化するので、ちょうど今がふ化シーズンなのです。
ウミガメは一回の産卵で 100個近くたくさんの卵を産みますが、ふ化するのは同時!というわけでもありません。
少しずつふ化して、巣穴で兄弟たちもふ化するのを待ってます。そして、夕方から朝方にかけてあたりが涼しいうちに兄弟たちと力を合わせて、砂をかき分け、巣穴をのぼって出てきます。
それは、全員一緒に、というのもあるかもしれませんが、10匹ずつだったり、30匹ずつだったりもします。

朝方までに先鋒隊と一緒に出れなかった仔ガメたちも大丈夫。次の日に出ればいいのだから。

1番最初の子ガメの脱出が確認されてから、だいたい 1週間後に産卵巣を掘り返してどのくらいの卵があったのか、ふ化した確率ってどのくらいか、などを調べに行くのですが、そのとき、まだ生きている子ガメが出てきたことがあります。出遅れてしまった子ガメも元気で生命力があふれていました。

ここら辺の浜は、海水浴場などでとても賑わっている場所が多いため、なかなかウミガメが上陸しづらい環境だったりします。
それでも、こうやって年に何件かは湘南生まれのアカウミガメがいる情報が入ってくるのはとても嬉しいです。

あぁ、台風が近づいている・・。
残りの産卵巣がどうか高波にさらわれませんように!

アカウミガメアカウミガメ

ウミガメの浜辺

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