2009年11月07日
トリーター:植田

ちょっと旬のお魚話


秋も深くなってまいりました。
とっても寒く感じる日があれば、「夏日」になったりと、少々体にはストレスがかかります。
ご自愛ください。

ところで、秋に旬を迎えるお魚の話題を一つ。
秋の魚で一般的なものにサンマ、それにイワシなどいわゆる「背青の魚」たちがいますね。
きょう私が紹介したいのはマサバです。
この魚も秋から冬にかけて旬を迎え、とても脂が乗って美味しくなるといわれます。
特に血液サラサラ効果や、脳の働きに活性をもたらす不飽和脂肪酸のIPAやDHAがマサバの身には多く含まれていることが分かっており、その方面での効果が期待されます。

さて、当館では相模湾大水槽にサバが展示されています。体長が 30cmを超えるいわゆる 2年物かそれ以上の年齢のものが数匹。
そして先日たまたま地先の定置網に入ったサバたちが仲間入りしました。こちらは体長が 20cm前後で、まだまだかわいらしいコドモたちです。

サバの群泳を観察していると、面白いことに気付きました。先の大きなおとなたちと新参の子どもたちは全く混じりあわず、それぞれの群れを造って水槽内を回遊しています。
だいたい子どもが水面に近い浅いところを泳ぎ回り、おとなの群れはそれより深い水槽の中層あたりを泳ぎまわります。
同じ大水槽に泳ぐマイワシたちは、体の大小に拘わりなく一つの群れを造ります。
マサバの場合はおとなと子ども、それぞれ、違う群れのそれぞれのサバたちは、自分たちが相手と違うことをどのように知るのでしょうか?
何かしら判断する手がかりがあるのでしょうか?
そのことがちょっと気になりながら群を見ています。

マサバマサバ

相模湾ゾーン

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