2009年12月20日
トリーター:北嶋

深海の雪


もうすぐ年の瀬。ようやく冬らしい寒い日が続くようになってきました。
そろそろ雪が降りそう。

雪というと、職業柄か、深海に降り注ぐマリンスノウを連想してしまいます。
マリンスノウは、浅い海の有機物“かす”が深くへ沈んでいくうちに、だんだん小さな塊になって、まるで雪みたいに見えることからついた名前です。
実際は降っているのだけれど、潜水艇から見える映像は、潜水艇の潜るスピードの方が速いため、マリンスノウが舞い上がっていくように見えます。

深海コーナーの水槽の底にも、ところどころ、白い雪みたいなものがこんもりしています。
これは、微生物が集まってできたバクテリアマットです。
バクテリアマットは、オハラエビ類やユノハナガニのごちそうらしく、食べているようすが時々観察できます。

あしたの予想最高気温は 9℃。オオグソクムシの水槽と同じくらい。


深海は冬っぽいな。

オオグソクムシオオグソクムシ

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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