2009年12月26日
トリーター:北田

ソコクラゲ


本日よりオオグチボヤ水槽にて、ソコクラゲの展示を開始いたしました。
採集されたのは 9月13日のことですので、3か月以上飼育していたことになります。

深海のクラゲ飼育は以前からおこなってきましたが、どれも難しくなかなか長期的に飼育することはできませんでした。
特に相模湾ではヒゲクラゲやニジクラゲやカムリクラゲなど、プランクトンネットを深いところまで入れればかなりの量が見られるのですが、ほとんどが揚がってきた時には死んでいる状況です。
水温の問題、表層生物の影響、同じにネットに入る生物とのスレ傷など、理由はいろいろあります。
ソコクラゲも、これまでは水槽に入れて間もなく触手を自分できり始め、弱っていくことが多かったです。
ですから今回は水槽へ入れたら「環境を変えない」「触らない」方法を取り、オオグチボヤ同様、水質とある程度の観察距離を保って挑んでいました。
そして今回、飼育 1週間程度の壁を破り、4か月目となった訳です。
展示ができて本当に良かったです。

深海のクラゲはまだまだ知られていないことだらけです。
クラゲと深海の“えのすい”だからこそ、深海クラゲにもこだわりたいものです。

ソコクラゲソコクラゲ

深海Ⅰ-JAMSTECとの共同研究-

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